千葉県茂原市、長生郡長南町などは、２５日の大雨による一宮川の氾濫で広域にわたり浸水しました。２７日、日本共産党の畑野君枝衆院議員、みわ由美県議、さいとう和子衆院南関東比例候補、浅野史子、川副邦明、椎葉寿幸各党県副委員長は被災者の声を聞いてまわりました。（千葉県・宮渾春代）

かさ上げしたが浸水
機械崩れ廃業も


共産党が調査
　事務所が床上浸水した党県東部地区委員会向かいの市営住宅の入居者は「今まで住んできてこんなことは初めて。まだ停電中で市の対応を待っている」と話しました。

　一宮川沿いの茂原市役所や避難所に指定されていた市中央公民館も浸水しました。同行した飯尾暁、平ゆき子両市議は「２０１３年の台風２６号で氾濫した時の教訓で川岸に土のうを並べたが、今回はそれをはるかに超える水量だった」といいます。付近で鉄工所を営む男性は「鉄を加工する機械がだめになり１２００万円の損害。廃業も考えている」と悲痛なため息をもらしました。


　同市早野地区では２㍍以上も浸水。過去の水害後に２㍍かさ上げした住宅もＩ階部分が被災。道路の両側一帯に災害廃棄物の山が連なり、通行にも支障をきたしかねない状況でした。

　長南町では、和田和夫町議の自宅付近を流れる一宮川支流の三途（さんず）川も氾濫。和田氏は「ずっと改修を訴えてきたがまた氾濫してしまった」と話しました。軽トラックが車ごと流されＩ人が亡くなった現場は、頻繁に冠水し通行止めになる地域だといいます。

　長柄（ながら）町では、道路の冠水で積もった土が乾きはじめており、舞い上がる土ぼこりによる健康への影響が懸念されます。

　共産党県委は今回の調査を受けて、さっそく、よりいっそうの被災者支援の拡充や中小企業者対策などの緊急申し入れをおこないます。